引退ブログ⑦
お世話になっております。
4年生スナイプクルーの小室勇貴です。
11月に引退して気づいたら年の瀬になってしまいました。時間が立つのは早いですね。よいお年をお過ごしください。
引退ブログということで、まず初めに、今まで指導していただいた先輩の方々、夏樹コーチおよびOB会や保護者など応援してくださった全ての皆様に感謝申し上げます。ほんとうに4年間ありがとうございました。
さて、この4年間振り返った時に、ヨットレースが1番大きく占めているなぁと思います。
1年前の秋インカレ決勝最終日APAが上がった時、最終レースがBFDという事実、自分の非力さ、全日本に届かなかった悔しさでいっぱいでした。この思いは2度としないためにこの1年間頑張ろうと思って過ごしていました。
何人かには話していたので、覚えてるひともいるかもしれないですが、自分が考えるコースは感覚に頼る部分が大きく、再現性があまりないことが自分の中で心配要素でした。またいつかスランプに陥る時が来るとも思っていて、この1年は思考を言語化して、再現できるように、またその思考を周りと共有することで、問題が起こった時にみんなから助けてもらえるように意識してました。
スナイプのコース反省はできるだけ”思考”の部分を掘り下げて、なぜ起こるのか・再現性はあるのかを追求するようにしていました。クラス全体で共有するために、できるだけ多くの人がいるクラ別で反省したし、下級生にも考えてもらえるように、質問を投げていました。不完全な形ではあったけど、コース概論もやりました。VRiも何回かやりました。考えは少しは伝わったかな?来年以降も色々と考えていって欲しいです。
今年1年のレースの個人リザルトとしては、もう少し走りたかったなぁと、今年はおじょうを蒲郡に連れていきたかったし、ピンフィニッシュもしたかったし、全日本スナイプも出場したかったけど、時間と体重がたりなかったかな。ペアとしてあと5kgあればまた見えた景色も違ったのかなとは思いますが結果論ですね。レースの中ではできる限りのことをやったので、悔しさはないけど、もう少し上に行きたかった。
春イン決勝は1上40番台のレースが半分ぐらいだった気がします。個選は割とうまくいってたけど、UFDで完全に終わりました。秋イン決勝、北風でまたまたよくわからなくなりながら、30番後半をうろうろ。138としては得意コンディションではないにしろ、コースでうまくいく感覚がなくて、順位がとれませんでした。
割と不調な1年だったと思ってるんですけど、そんな中で超軽量ペアとして組んでくれて、常に安定したパフォーマンスを維持してくれたおじょうにはとても感謝しています。忙しい時期ずれて、ペアとしての練習時間も少なくなることもあったし、強風はもはや走れないこともあったし、悪いリザルトが続くこともあったけど、言い訳・不平なしで常に安定していて、すごく心強かったですね
あと常に練習しつづけたスナイプ同期、先輩から受け継いだ雰囲気はあるかもしれないけど、あんなに練習する気持ちにさせてくれたのは、このメンバーだからできたことだと思います。一人では絶対にあそこまでできなかったし、日本一の練習量にはならなかったと思ってます。だし、このメンバーで全日本走れてよかったです。
最後に後輩たちに向けて
よくヨット部では、「反省」という言葉を使うと思います。この「反省」は、一般的には失敗を振り返って、次に改善していくという意味ですね。それも重要だと思います。ですが、ヨットにおける「失敗」って何でしょうか?
「レースの順位が悪いこと?動作でミスしたこと?風が読めなかったこと?」
多分考え始めると、色々な要素が出てくると思います。ただその失敗すべてを反省することは難しいはずです。ヨット競技は様々な要因が複雑に関わっていて、変数が多すぎてつぶすことができないと思います。上手くいかなかったとき、何が起こっていたか理解できていないことも多いです。
そう考えたときに、上手くいったことを振り返るということが良かったりします。結果が良い事象に対し、なぜ良かったのか分析する、その再現性を個人やチームとして確保する。これをやっていると、上手くいくことが多かったです。
ヨット競技で、成功したって思える瞬間って失敗したことに比べると限りなく少ないです。そもそも経験者がいっぱいいて、実力すべて出すことができても、勝てるかわからない世界です。その中で、悪い面にフォーカスすると、精神的につらくなるし、面白くないんですね。小さな成功でも自分たちを褒めて、積み上げていくことが最後いい結果をもたらしてくれると思います
あと体重は最低限は必要だよ。
あと最上級生にむけて、
ヨット部の運営面で理不尽な場面に遭遇することがあるかもしれません。意味わからないぐらい忙しい時期にいきなりタスク飛んできたり、合宿中で疲れてるのに、問題が起こったりします。そんな時は迷わず同期や周りの人に相談してください。特に同期は海上ではライバルかもしれないけど、陸に上がったら信頼できる一番の仲間です。
自分の課題や研究室など忙しい日々が続く中、ヨット部の運営しながらインカレを目指さなきゃいけないので大変ですが、我々もOBとしてサポートできる部分はするので、悔いのない1年を全力で駆け抜けてください。応援しています。
2024/12/31 小室 勇貴
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